Rna1pにおけるロイシン-リッチ反復配列
LLR (Leucine-Rich Repeats) は、22–28のアミノ酸残基からなるモチーフで、様々な機能、細胞内局在を示す、多くのタンパク質でみられます。これらの反復配列は通常、タンパク質間相互作用に関与し、連続的に作用する場合は、球形ではなく、三日月形の構造をとります。連続するロイシン-リッチ反復配列によってとられたこの三日月形状は、溶液に面し、伸張した、凹面を持つ平行βストランドを生じ、それがタンパク質間相互作用の足場として作用します。構造的に保存された三次元折り畳み構造の表面に、適切な方向で配置された異なる残基は、それぞれのLRRの三日月の特定の機能を規定しています。例えば、RNAse阻害タンパク質とU2AのLRRの足場は、この三日月の内側の凹表面を介して相互作用しますが、一方、分裂酵母のRna1pにおいては、Ran結合部位は三日月の側面上でβストランドとαヘリックスをつなぐループ領域中に存在します。
FHAドメインタンパク質 | 結合パートナー |
RNAse阻害タンパク質 | RNAse |
Rna1p | RAN低分子Gタンパク質 |
TAP | レトロウイルスRNAのCTE (Constitutive Transport Element) |
U2A' | U2B'のリボ核タンパク質ドメイン |
CIITA | MHCクラスIIプロモーター結合複合体 |