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2日間で最大8プレックスを増幅できる柔軟な空間生物学のソリューション:CSTは、SignalStar™ Multiplex IHCの販売を開始

米国マサチューセッツ州ダンバース、2023 年 9 月 12 日

ライフサイエンスの技術開発を行う企業であり、抗体やキット、サービスのリーディングプロバイダーであるCell Signaling Technology (CST) は本日、空間生物学研究に用いるハイスループットなマルチプレックス免疫組織化学染色 (IHC) アッセイ用の革新的な新しいツールである、SignalStar Multiplex IHC技術の販売開始を発表しました。SignalStar技術は、標的の細胞内の存在や局在、機能、バイオマーカーとの共発現パターンを調査できる柔軟かつ高度に検証された抗体パネルを用いて、ホルマリン固定パラフィン包埋 (FFPE) 組織中の最大8種類の標的を標識します。SignalStar Multiplex IHCアッセイは、抗体のシグナルを増幅させる独自の技術を用いて、1つの組織上で、発現レベルが低い標的も含めて最大8種類のタンパク質を検出できます。

細胞が、どのようにして組織化し、疾患進行や治療への応答を制御する組織の微小環境 (TME) に影響を与えるかを理解するためには、これらの知見が不可欠です。

SignalStar Multiplex IHC

ヒトの胃腺がん組織をSignalStar Multiplex IHCアッセイで解析しました。染色は、Leica Biosystems社のBOND RX Fully Automated Research Stainerで行いました。

CSTのマルチプレックスアッセイ開発部門のアソシエートダイレクターであるSarah Kleinは、「SignalStar技術を用いることにより、わずか2日間で信頼性と再現性のある空間生物学データを作成できます。さらに、SignalStarに用いる抗体と蛍光色素には互換性があるため、研究ニーズの変化や進展、または新たな標的を同定した際に、パネルまたはプロトコールの追加の最適化を行うことなく標的を変更し、迅速にパネルを再設計できます。この今までにない柔軟性により、他のmIHC法に比べて、結果の取得までにかかる時間を最大70%短縮できます。」と述べています。

研究者は、オンラインのSignalStar Multiplex IHCパネルビルダーを利用して簡単に実験を設計できます。パネルビルダーでは、すぐに使用可能な、厳格に検証された抗体リストから標的を選択できるため、パネルとプロトコールの最適化にかかる時間を大幅に短縮できます。平均して、8プレックスのパネルの最適化にかかる時間は6か月間から0日に、検証済みの手動および自動プロトコールの実行にかかる時間も7日間から2日間に短縮できます。SignalStar Multiplex IHCパネルビルダーで構築した、カスタマイズされたすぐに使用可能なキットは、2営業日以内に出荷されます。

CSTの抗体アプリケーションおよび検証部門のダイレクターであるKatie Crosbyは、「SignalStarに用いる各抗体は、すべてのCST抗体と同様に、SignalStarにおいてあらゆる組み合わせで機能することが厳格に検証されており、期待通りに機能することが保証されています。研究者は、各サンプルから得られるデータ量を最大化し、信頼性と再現性のある結果を初回ならびに毎回取得できることを知っているため、限られた貴重なFFPE組織サンプルを躊躇うことなく解析できます。」と述べています。

SignalStar Multiplex IHC技術に用いる各抗体は、発色法のゴールドスタンダードで検証済みであり、異なる同様のサンプル間でも一貫した再現性のある結果を示します。また、本技術のプロトコールにより、抗体の組み合わせや実験方法、イメージング装置が異なっていても、再現性のある結果が得られます。SignalStar Multiplex IHC技術のパネルは、明確な発光ピークを持つ安定した蛍光シグナルを示すため、多くの蛍光イメージング装置との互換性があり、シグナルの増幅により発現レベルの低い標的の検出が可能です。

SignalStar Multiplex IHC技術の詳細については、SignalStar Multiplex IHCのアプリケーションページをご覧ください。

SignalStar Multiplex IHC技術は現在、米国とヨーロッパの一部で販売しており、2023年10月に全世界で販売を開始します。*

*お住まいの地域で入手可能かどうかは、最寄りの販売代理店にお問い合わせください。

Cell Signaling Technologyについて

Cell Signaling Technology (CST) は現役の科学者が設立し、所有・運営する他とは違うライフサイエンス企業であり、製品やサービスの品質、技術革新、科学的厳密性において最高水準を保持しています。CSTは1999年に設立され、米国マサチューセッツ州ダンバースに本社を置き、世界中で600名以上の従業員が事業に従事しています。私たちは常に、世界中の科学者に業界最高レベルの製品とサービスを提供し、発見への探究心を刺激しています。CSTは優れた科学技術の促進のため献身的に活動する思慮深い人々で構成される企業であり、顧客や地域社会、地球のための正しい行動に精力的に取り組んでいます。cellsignal.jp

CSTメディアおよび報道担当

Rebecca J. Reppucci (MBA)
Cell Signaling Technology, Inc.
Senior Director, Global MarComm & Technology
電話:978-880-3334
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