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ライフサイエンス分野のリーダーであるCell Signaling TechnologyとHGAは、マサチューセッツ州マンチェスター・バイ・ザ・シーの廃墟となった岩石採掘場を気候に配慮した研究開発キャンパスに改築する計画を発表

革新的なバイオテクノロジー研究を推進するための、サステナビリティに配慮して設計した「未来のキャンパス」

ライフサイエンス分野における探索技術や抗体、キット、サービスを提供するリーディングカンパニーであるCell Signaling Technology (CST) は、マサチューセッツ州マンチェスター・バイ・ザ・シーに設置予定の、新しい研究開発キャンパスの先駆的なマスタープランを策定するために、米国で高い評価を得ている学際的設計事務所HGAとパートナーシップを締結しました。この計画では、環境的に劣化した敷地を、使用する化石燃料を削減・排除して炭素排出量ネットゼロを達成する気候に配慮した研究キャンパスに変えることにより、ライフサイエンス研究施設開発の新たな業界基準を策定します。以前は岩石採掘場だった場所に設置するこのキャンパスは、敷地内の自然生態系を活性化し、革新的で緑豊かな空間や建物で、従業員や周辺の地域社会を魅了します。

HGA

「廃墟となった岩石採掘場をライフサイエンス研究のための新キャンパスに生まれ変わらせるにあたり、私たちのデザイン構想および総合的なアプローチとCSTのプロジェクトの理想が合致しました。」と、HGAの最高責任者であるSamir Srouji氏は述べます。「この特殊な地形を、CSTの文化、地域社会や地球への配慮、そして最高レベルの研究開発という重要な仕事を反映する場所へと復元するには、卓越した造園技術および建築技術が必要です。」

CSTのサステナブルな「未来のキャンパス」は、ブレイディ工業団地に隣接するアトウォーター通り沿いに位置します。

「未来キャンパス」のマスタープランとデザインを紹介します:

  • CSTの従業員の地域社会への帰属意識を育成
  • LEEDやLEED Zero Carbon、WELL認証を目標とするなど、環境スチュワードシップと社会的責任に配慮するというCSTの文化を反映した、弊社の長期的な未来を見据えたサステナブルなキャンパスの建築
  • 岩石採掘場の崖をキャンパスの中心的な構成要素として利用し、傷跡の多い敷地を美化して従業員やゲストを魅了
  • 行き来するための小道でつながった「採掘場ガーデン」や「屋上ガーデン」を作り、従業員やゲストに屋外の活動の場を提供
  • 建物の電化と施設内での再生可能エネルギー産生により、CSTの炭素排出量ネットゼロの達成を推進。さらに、建物の暖房や冷房、温水は、地熱エネルギーを利用
  • 在来種の植栽、気候変動に対応した強靭な雨水管理、充実した森林環境により、豊かな自然生態系を育成
  • ロビーのパビリオンにマスティンバーを使用するなど、居住者の福利厚生に配慮した健康的な素材を採用し、内包二酸化炭素 (温室効果ガス) を削減

このキャンパスの設計には、最初から気候や健康、公平性への取り組みなど、サステナブルな目標が組み込まれています。

「この規模の研究所で大幅な炭素排出量の削減を達成するには、所有者やすべての建築関係者の努力と協力が必要です。」とHGAのdirector of sustainabilityであるAriane Laxo氏は述べます。「このプロジェクトは、科学技術市場における先駆的な取り組みです。」

CSTの科学研究をデザインに反映

HGAによるキャンパスデザインには、CSTの細胞生物学における仕事にちなみ、建物の配置や連結部分に細胞や細胞膜のイメージングが反映されています。チームは、内包二酸化炭素量が少ない、地元のより健康に良い素材を優先して使用します。また、天然の花崗岩をベースにしたレンガの被覆材や最新技術のカーテンウォール技術を活用し、多目的ロビーのパビリオンには真空断熱ガラス (VIG) とマスティンバーを使用します。

開発の第1段階では、研究と革新に重点を置きます。そのため、HGAは、機械的および電気的に頑丈で配管システムを備えた、今後新技術や機器を受け入れることができる非常に柔軟なオープンラボデザインを採用しています。

「主な課題は、今後の未知の事業計画をデザインに組み込むことです。」と、HGAのLife Sciences principalであるMark Allen氏は述べます。「私たちは、将来的な改築を想定し、研究所のデザインには組み合わせ可能なモジュールシステムを採用しています。」

採掘場ガーデンと屋上ガーデン

廃墟となった岩石採掘場にある岩と植物のダイナミックな構成は、本マスタープランの着想源となっています。新キャンパスの特徴的な点に、花崗岩をアップサイクリング (創造的な再利用) して、素材の起伏に富む性質を活かしていることが挙げられます。マスティンバーを使用したロビーのパビリオンは、CSTの研究開発を支えると同時にキャンパスの「リビングルーム」として機能します。主な周回ルートでは、野外活動を促すキャンパスの中心部に位置する回廊のある屋上ガーデンから、崖を滝のように降りて、滝壺の部分につながる採掘場ガーデンに移動できます。視線は建物を通り抜け、自然光が入り、周囲の風景と研究を行うCSTの科学者の両方を遮るものなく見渡すことができます。

Studio 2112が設計した採掘場ガーデンと屋上ガーデンは、野外でのミーティングやランチ、散歩、考えごとをするスペースなどにより従業員の毎日の生活と健康をサポートします。また、これらのガーデンは、一般立ち入り可能な隣接するハイキングコースなど、周りの景観ともつながっています。CSTは、Manchester Athletic Clubも所有しており、地域社会と従業員の両方のアメニティとして維持する予定です。

「環境保護への取り組みは、家族経営の株式非公開バイオテクノロジー企業としての弊社の文化と価値観に根付いています。人間の寿命を延ばし、生活の質を向上させるための研究ツールの開発への弊社の取り組みは、地球を活性化させ、次世代のために正しいことをすることにもおよびます。」と、Cell Signaling TechnologyのサステナビリティダイレクターであるAnthony J. Michettiは述べます。「エコロジカルサービスの回復、化石燃料を使用しない建物のデザイン、より健康に良い素材の選択といったすべての行動が、弊社が未来キャンパスで行う研究のために不可欠な基盤です。」

Cell Signaling Technologyについて

Cell Signaling Technology (CST) は現役の科学者が設立し、所有・運営する独特なライフサイエンス企業で、製品やサービスの品質、技術革新、科学的厳密性において最高水準を保持しています。CSTは1999年に設立され、米国マサチューセッツ州ダンバースに本社を置き、世界中で600名以上の従業員が事業に従事しています。私たちは常に、世界中の科学者に業界最高レベルの製品とサービスを提供し、発見への探究心を刺激しています。CSTは優れた科学技術の促進のため献身的に活動する思慮深い人々で構成される企業であり、顧客や地域社会、地球のための正しい行動に精力的に取り組んでいます。cellsignal.jp

HGAについて

HGAは、全米規模の学際的設計事務所であり、顧客と地域社会のために、研究に基づいた総合的なソリューションを通じて、前向きで永続的な影響を与えることに献身しています。私たちは、優れたデザインには好奇心が必要であり、顧客やその背景、そして人間に対する深い洞察が必要であると考えています。私たちの事務所では、1,000人を越える建築家やエンジニア、インテリアデザイナー、プランナー、研究者、戦略家が協働しています。弊社の業務は、科学技術や企業、文化、教育、地方、政府、ヘルスケアなどの多数の市場にわたります。詳細はHGA.comをご覧ください。または、LinkedIn、Instagram、Facebookをフォローしてください。

CSTメディアおよび報道担当

Rebecca J. Reppucci (MBA)
Cell Signaling Technology, Inc.
Senior Director, Global MarComm & Technology
電話:978-880-3334
Eメール:[保護されたメール]

HGAへのお問い合わせ

Michelle Nelsen 広報ダイレクター
電話:612.758.4407
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