小胞の動き: EH ドメイン(領域)
The central EH domain of Eps15.
ドメインの結合および機能
Eps15 相同(Eps15-Homology, EH)ドメインはおよそ100アミノ酸残基からなるモジュールで、元来はチロキンキナーゼの基質のEps15 において同定された。かなりの数の証拠から、EH ドメインタンパク質がおもにエンドサイトーシスと小胞輸送に関与していることが示唆されている。EH ドメインは典型的な場合、中核にNPF モチーフを持つペプチドを認識する。というのは、複合的なEH ドメインはいくつかのNPF モチーフを持つタンパク質に対して協調的に結合することができるためである。EH ドメインタンパク質は、しばしば他の反復配列を持つモチーフ(すなわち、DFP、PXXP、コイルドコイル)およびモジュール(すなわち、SH3 ドメイン)を持つが、このことからこれらのタンパク質はエンドサイトーシスにおいて足場としての機能を備えていることが示唆される。たとえば、DPF モチーフはクラスリンアダプターのAP-2 コンポーネントであるα-アダプチンのN末端にある付属物部分と相互作用する。Eps15 および他のEH ドメインタンパク質(すなわちインターセクチン, Intersectin)は、GTPase のダイナミン(Dynamin)や脂質脱リン酸化酵素のシナプトヤニン(Synaptojanin)のように、エンドサイトーシスに関係すると思われるタンパク質に結合することができる。酵母における遺伝的な結果は、EH ドメインタンパク質のPan1 がエンドサイトーシスにおいて重要であることを直接的に証明した。
参考文献
- De Beer, T. et al. (1998) Science 281(5381), 1357–1360.
例: ドメインタンパク質
例: ドメインタンパク質と結合パートナー
| EH Domain Proteins | Binding Partners |
| Eps15 | Epsin, scaffolding protein with ENTH domain |
| Eps15 | Synaptojanin, phosphatidylinositol 5'-phosphatase |
翻訳監修: 大阪薬科大学 生体防御学研究室 天野富美夫先生