リン脂質結合: FYVE ドメイン(領域)

Phospholipid Binding: FYVE Domain

The FYVE Domain of EEA1 bound to PI(1,3)P2.

ドメイン結合および機能

FYVE(Fab-1, YGL023, Vps27, and EEA1)ドメインは、約60-70アミノ酸残基からなる小さな、システインを多く含む亜鉛結合ドメインである。現在までのところ、FYVE ドメインは酵母からヒトまでの300種類以上の異なるタンパク質で同定されている。FYVE ドメインの構造は、2つの亜鉛結合クラスター(塊)によって一緒に固定された2つのβ-ヘアピンと小さなC末端のα-ヘリックスから成る。FYVE ドメインは、最初のβ-ストランド(R/K)(R/K)HHCRの中に塩基性のモチーフを持ち、PI(3)P(ホスファチジルイノシトールトリスリン酸)を結合するような、正の電荷を持つポケットを形成している。FYVE ドメインがPI(3)P に結合した途端、このドメインの中に局在する膜挿入ループ(MIL)がリン脂質二重膜を貫いていく。EEA1 タンパク質は、細胞質内のpH の低下と同じく二量体形成によっても、直ちにPI(3)P に対する親和性が上昇する。FYVE ドメインのPI(3)P の結合は、PI(3) キナーゼの下流においてシグナル伝達を担うと推察されている。さらに、FYVE を含むタンパク質は、小胞/リソソームの膜輸送系の調節ならびにTGF-β受容体のシグナル伝達の調節に関与することが指摘されてきた。

参考文献

  1. Kutateladze, T and Overduin, M. (2001) Science 291(5509), 1793–1796

例: ドメインタンパク質

Phospholipid Binding: FYVE Domain

例: ドメインタンパク質と結合パートナー

FYVE Domain Proteins Binding Partners
EEA1 Early Endosome Antigen PI(3)P
Hrs Putative ATPase PI(3)P
SARA (Smad Anchor for Receptor Activation) PI(3)P
FENS1 PI(3)P

翻訳監修: 大阪薬科大学 生体防御学研究室 天野富美夫先生

Reference