FAQs
- 1. 抗体の保存方法を教えてください。保存温度は、安定性にどれだけ影響しますか?
- 抗体製品は小分けせずに製品バイアルでそのまま-20℃で保存してください。抗体のバッファーには50%グリセロールが含まれていますので、-20℃で保存しても凍結しません。従って、凍結融解を繰り返すことによる抗体の失活は起こりません。
- 2. リン酸化タンパク質のSDS処理済みサンプルの保存方法を教えてください。
- SDSサンプルセルライセートは-20℃で短期間(3ヶ月以下)保存できますが、長期間保存する場合、-80℃で保存してください。活性化されたタンパク質サンプルの失活はさまざまで、これはタンパク質の性質やサンプル中にどれだけ活性化されたタンパク質が含まれているかに依ります。
- 3. 一次抗体の反応を「4℃で一晩」の代わりに「室温で1時間」でできますか?
- CSTの活性特異的認識抗体は、タンパク質全体を認識する抗体とは異なり、ごく限られた修飾部位(1つもしくは2つの翻訳後に修飾されたアミノ酸残基)を特異的に認識します。これらの修飾にはリン酸化、アセチル化および酵素開裂が含まれています。タンパク質全体を認識する抗体と比較して、ほとんどの活性特異的認識抗体のアフィニティーは低いため、最良のS/N比を得るためには4℃で一晩インキュベートし、長時間抗原抗体反応を行うことが重要です。
- 4. セルライセートサンプル調製には、何のバッファーを使用すればいいですか?
- 各製品の推奨ウェスタンブロッティングプロトコールの推奨バッファーを参照してください。溶解バッファーは製品化されています(下記を参照してください)。また、お客様がバッファーを調製する場合は、ウェブサイト掲載のバッファー組成を参照してください。注意: CHAPS Buffer (10X) #9852は細胞質抽出用に開発され、Caspasesの調製に適していますが必須ではありません。
| サンプル | バッファー |
|---|---|
| 標準SDS-PAGE用全セルライセート | Blue Loading Buffer Pack #7722 あるいは Red Loading Buffer Pack #7723 |
| 免疫沈降またはキナーゼアッセイ用 | Cell Lysis Buffer (10X) #9803 |
| cleaved caspasesとcaspase substratesを用いたウェスタンブロッティング用 | CHAPS Buffer (10X) #9852 |
- 5. CST抗体は、組織サンプルの抽出物で使用できますか?
- すべてのCST抗体で全組織抽出サンプルを社内試験しているわけではありませんが、ほとんどの抗体はお客様が様々な組織サンプルでご使用になっています。
- 6. リン酸化された標的タンパク質用のコントロールライセートの調製法を教えてください。
- 製品添付のデータシートのウェスタンブロッティングのデータを参照してください。説明文に適切な細胞系と薬物処理を記載しています。また、Controls Tableも参照してください。
- 7. データシートに種交差性が記載されていない場合、種交差性のテストをしていないのですか?
- CSTは可能な限りすべてのCST抗体をヒト、マウス、ラットのサンプルで社内試験しています。社内試験でポジティブな結果が得られない場合、その種をデータシートに記載していません。しかし、テストした細胞株で特定のタンパク質の濃度が低い、あるいはテストに用いた処理方法が特定の細胞株に作用しない可能性があります。従って、CSTは、お客様の研究している種とCST抗体との交差反応性が確認されている種との修飾部位周辺(N末端側とC末端側それぞれ5アミノ酸)のペプチド配列を比較することをお薦めしています。ほとんどの場合、CST抗体はヒトのタンパク質配列に対して作製されており、アフィニティークロマトグラフィーで高純度に精製されています。配列が同じか、あるいはリン酸化部位以外の1つもしくは2つのアミノ酸残基程度の違いであれば、CST抗体がお客様のタンパク質を認識する可能性はあります。
- 8. CST抗体は、研究室独自のウェスタンブロッティングのプロトコールで使用できますか?
- CSTは、CSTの標準ウェスタンブロッティングプロトコールで低いバックグラウンドと強いシグナルが得られるようにCST抗体を最適化しています。推奨プロトコールを使用することにより、研究室独自のプロトコールをCST抗体用に最適化する時間とサンプルを費やす必要がありません。
- 9. どうしたらウェスタンブロッティングで上手くいきますか?
- シグナルの消失あるいは高いバックグラウンドを避けるため、ウェスタンブロッティングにおける重要なステップがいくつかあります。
- 転写膜を過剰に洗浄しないでください。洗浄は、TBS/0.1% Tween-20で各5分間、3回行ってください。過剰な洗浄により、一次抗体がはがれることがあります。推奨する洗浄条件は、最良のS/N比を得るために最適化されていますので、強いシグナルの良い結果が得られます。
- 過剰にブロッキングしないでください(例: 1時間以上あるいは一晩)。過剰なブロッキングにより、特異的シグナルが弱くなることがあります。各抗体の推奨ブロッキング時間は、各製品添付のデータシートを参照してください。
- 適切な二次抗体を使用してください(例: ウサギ由来の抗体には#7074 Anti-rabbit IgG, HRP-linked Antibody、マウス由来の抗体には#7076 Anti-mouse IgG, HRP-linked Antibody)。
- お客様のサンプルの種交差性は、抗体のデータシートに記載されていますか?
- 20 μg以上のセルライセートをアプライしましたか?
- セルライセートサンプル中のタンパク質の活性化を誘導しましたか?
- 10. ウェスタンブロッティングで再現性の良い結果を得る方法を教えてください。
- ウェスタンブロッティングの再現性が得られない理由としていくつかの原因が考えられます:
- どのように抗体を保存していましたか?Q1,2を参照してください。
- 一次抗体希釈バッファーで希釈した抗体は、再使用しないでください。ほとんどの抗体は、かなりの低濃度に調製されるのでブロットに連用することにより濃度が下がる可能性があります。
- お客様のサンプルは活性化されたタンパク質を確かに含んでいますか?活性化されたタンパク質のセルライセート調製は、細胞数、薬剤処理時間、細胞継代数、保存条件により変化します。
- CST製品には有効期間がございます。各製品の有効期間は、こちらを参照してください。また、抗体は小分け保存しないでください。
- 11. 免疫沈降用のimmobilized抗体の使用法を教えてください。
- 良好な結果を得るために、均一なビーズ懸濁液にすることが重要です。下記方法で均一な懸濁液にしてください:
- 使用前にビーズ懸濁液のチューブを10分間氷中に置いてください。
- 50%ビーズ/バッファー懸濁液にするために、数回、転倒混和してください。
- 必要に応じて、チューブを緩やかに撹拌してください。
- 正確にピペッティングするために、ピペットチップの先を切って使用してください。Immobilized抗体ビーズ混和物を調製するために、ビーズ懸濁液に十分チップを入れてください。推奨抗体希釈率に希釈したimmobilized抗体と全セルライセート200 µg(およそ1 mg/mL)を4℃で一晩インキュベートしてください。
- 12. CST抗体は、免疫組織染色で使用できますか?
- CSTは通常、ホルマリン固定パラフィン包埋サンプルを用いた社内試験を行っています。厳しい規格試験に合格した抗体だけをIHC-Pに推奨しています。また、新鮮な凍結組織サンプルでも試験を行い、良好な染色が得られた抗体をIHC-Fに推奨しています。データシートでIHC-PやIHC-Fを推奨していない製品は、社内試験に合格しなかった、試験を行っていない、あるいは、入手できない特定の組織が必要である可能性があります。詳細については、弊社までお問い合わせください。
- 13. CST抗体は、免疫蛍光染色で使用できますか?
- CSTは、できる限りすべての抗体を免疫細胞染色で社内試験しています。そのほとんどがABC法ですが、免疫蛍光染色でテストすることもあります。結果はデータシートとウェブサイトに掲載していますが、詳細については弊社へお問い合わせください。
- 14. 特定のアプリケーションにはどの抗体が最適ですか?
- どの抗体が最適かを選択する際は、抗体比較表を参照してください。
- 15. CST抗体の品質管理について教えてください。
- CSTは、できる限りすべての製品をウェスタンブロッティング、免疫沈降、免疫細胞染色、免疫組織染色およびELISAのような主要なアプリケーションで社内試験するようにしています。また、ヒト、マウス、ラットなど様々な種で抗体を試験しています。CSTは、高品質な製品をご提供することを最重要事項と考えています。新しいアプリケーションで常に製品試験を行っていますので、データシートに記載されていない特定用途については、弊社へお問い合わせください。
- 16. CSTのロット間の品質管理について教えてください。
- CSTは、製品の一貫性とロットが新しくなるごとに性能が向上することを目指しています。基準として、推奨する全てのアプリケーションで新しいロットと前ロットの比較試験を行っています。推奨プロトコールに従い、各アプリケーションの推奨希釈率をロットごとに最適化し、また、抗体の濃度を最良の結果を得るためにロット毎に調製しています。
- 17. BSAあるいはグリセロールの入っていない抗体を注文できますか?
- CSTは、お客様の仕様に合わせて多くの抗体をバルク注文用として提供できます。価格等については、弊社へお問い合わせください。
- 18. 抗体の特注製造ができますか?
- CSTは、新規の活性部位についてご要望があれば、その部位に対する抗体の開発を検討する体制を取っています。ご提案をinfo@cstj.co.jpまでお寄せください。
- 19. その他のご質問。
- お問い合わせ先:
- CSTジャパン株式会社
Tel: 03-5652-0213
Fax: 03-3249-1170
E-mail: info@cstj.co.jp
