サイトカイン & 成長因子 – FAQs
CST ジャパンは、お客様を第一に考え、きめ細やかなカスタマーサービスとテクニカルサポートの提供に尽力しています。
サイトカイン製品は、抗体製品と同様にCST 社内で製造し規格・品質試験を実施しています。技術的なお問い合わせには、製品の開発・製造・試験担当者が対応いたします。よくあるご質問をQ&A 形式にまとめましたので、お問い合わせの前にご参照ください。
- 他の種での使用: ヒトのサイトカインをマウスで使用できますか?
- 使用できる製品もありますが、ほとんどは使用できない、あるいは他の種の細胞ではED50 が高くなります。CST ではヒトとマウスの組換えタンパク質をご用意していますので、マウスのサイトカインのご使用をご検討ください。
- キャリアタンパク質が添加されている製品と添加されていない製品、どちらを選べばよいですか?
- CST は、凍結乾燥した2種類の形状のサイトカインと成長因子製品をご用意しています。CST コードにSC/LC がある製品は、サイトカイン1 μg あたりBSA 20 μg が添加されています。CST コードにSF/LF がある製品は、BSA が添加されていません。キャリアタンパク質のBSA は、容器表面への吸着を最小限に抑え、再溶解性を高めます。一般的に、キャリアタンパク質が添加されたサイトカイン製品は細胞培養に、添加されていないサイトカイン製品は動物実験やBSA が実験の妨げになる場合に使用します。
- サイトカイン毎に再溶解バッファーを変更する必要がありますか?
- サイトカインそれぞれに適切な再溶解バッファーがあります。CST は再溶解の試験を行い、各製品のデータシートに推奨バッファーを記載しています。推奨バッファー以外で再溶解した場合、タンパク質が完全に溶解しない可能性があります。
- pH 3.0 の20 mM クエン酸塩の調製方法を教えてください。
- 適量のクエン酸を脱イオン水に溶解し、水酸化ナトリウムでpH を3.0 に調整の上、0.2 µm フィルターで濾過滅菌してください。
100 mL を調製するには、無水クエン酸0.384 g を脱イオン水90 mL に溶解し、5 M 水酸化ナトリウム数滴でpH を調整してください。pH が3.0 になったら脱イオン水で全量100 mL にしてください。 - 溶液のサイトカイン製品があるのはなぜですか?
- 品質保証の一環として、販売前に製品容器に小分けしたすべてのロットでバイオアッセイを実施し、製品化したタンパク質に十分な生物活性と容量があるかを確認しています。サイトカインの中には凍結乾燥により生物活性が低下するものがあります。そのため、#8901 Human Interferon-γ (hIFN-γ)、#5154 Human Latent TGF-ß1、#5414 Mouse FGF basic などは溶液で提供しています。
- ED50 とは何ですか?Unit との関係は?
- ED50 は、最大反応の50% の反応を引き起こすのに必要なサイトカインや成長因子の濃度です。サイトカインのED50 が、一般的に1 Unit とされています。
- なぜ記載のED50 の値に幅があるのですか?
- セルベースアッセイでは、タンパク質本来の生物活性とは関係なく、アッセイ間で結果に多少のばらつきが生じます。ED50 の値の幅は、同ロットでアッセイを数回行って得られた結果を反映しています。
CST では、まず製品の生物活性の規格にED50 の値を設定します。そして、新ロットは規格を満たした過去ロットと相対比較試験を実施し、品質の一貫性を保っています。 - 比活性とは何ですか?どのように算出していますか?
- 比活性 (units/mg) は、サイトカインや成長因子の純度と適切なタンパク質フォールディングと密接に関係しています。比活性を算出するには、通常、標準化されたバイオアッセイでサイトカイン処理の結果を測定します。最大反応の50% の反応を引き起こすのに必要なサイトカインや成長因子の濃度を表わすED50 (ng/mL) は、このアッセイにより決定します。
次の式でED50 (ng/mL) を比活性 (units/mg) に変換できます:
比活性 (units/mg) = 106 / ED50 (ng/mL) - 国際単位 (IU) とは何ですか?製品との関係は?
- タンパク質の生物活性を測定したとき、研究室毎のバイオアッセイ系や細胞培養条件の違いにより、その測定値が異なることがあります。サイトカインや成長因子の生物活性測定を規格化するため、世界保健機関 (WHO) とイギリスの国立生物学的製剤研究所 (NIBSC) は、生物活性を有する多くのタンパク質の標準品を定め、それを指標に様々なサイトカインの生物活性を標準化できるようにしました。この大掛かりな取り組みの目的は、生物製剤の治験と製造における国際基準を確立することでした。
サイトカインのIU を算出するには、そのサイトカインをNIBSC 標準物質で標準化しなくてはなりません。
CST は、IU ではなく重量単位でサイトカインと成長因子製品を提供しています。残念ながら、現時点ではNIBSC 標準物質で標準化していません。