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TGF-β シグナル (TGF-β Signaling)

TGF-β / Smad Signaling

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経路の説明:

腫瘍増殖因子-β(TGF-β)スーパーファミリーシグナルは、細胞増殖の調節、分化、広汎な生物学的システムでの発達において大変重要な役割を演じている。一般的に、リガンドにより惹起されるセリン/スレオニン受容体キナーゼの多量体形成と、骨形態発生蛋白(BMP)経路については Smad1/5/8 といった細胞内シグナル分子のリン酸化によって、また、TGF-β/ アクチビン経路については Smad2/3 のリン酸化によってシグナルは開始される。活性化受容体による Smads のカルボキシル基末端のリン酸化は、それらと共通のシグナルトランスデューサーである Smad4 とのパートナーを形成し、核への移行を促す。活性化 Smads は、転写因子とパートナーを組むことで様々な生物学的効果を制御し、細胞の状態に特異的な転写調節を行う。アクチビンと BMP 経路は、多段階で MAPK シグナルによって減弱される一方、ネガティブフィードバック回路として、阻害性 Smad(I-Smads)6、7 の発現がアクチビン/TGF-βおよび BMP 両者のシグナルによって誘導される。ある状況下では、TGF-βシグナルは Erk、SAPK/JNK、p38 などの MAPK 経路を含む Smad 非依存性の経路にも影響しうる。TGF-βシグナルを介する Smad 非依存性経路の活性化も認知されている。Rho GTPase(RhoA)は、mDia や ROCK などの下流の標的蛋白を活性化し、細胞の伸展、細胞増殖の調節、細胞質分裂などと連動した細胞骨格構成分子の再構築を促す。TGF-β活性化に続き、Cdc42/Rac は下流のエフェクターキナーゼである PAK、PKC、c-Abl を介して細胞接着を調節する。

参考文献:

CST would like to thank Prof. Rik Derynck, University of California at San Francisco, California, for contributing to this TGF-β Signaling diagram.

翻訳監修: 千葉大学大学院 医学研究院 分子生体制御学 粕谷善俊先生

created January 2003

revised October 2012

TGF-β シグナル (TGF-β Signaling)